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タミヤ 1/32スピットファイア製作その3 バタフライキットって・・・!?

 週末、コクピットをつくっていました。
 はじめはエンジンを仕上げていくつもりだったんだけど、胴体を先に組んで微調整しながらエンジンを作っていかないと、後でエンジンカウルの合わせで泣きをみることは火を見るより明らかだったので、結局説明書通りにつくることにしました。下手な考え休むに似たり。


 スピット計器板

 タミヤのメーターパネルは零戦でも採用された透明プラパーツの裏にデカールをはるやり方。
 ちょっとドライブラシが強すぎたかね。

 こっちは実物本物の計器板


 実物と比べると、タミヤがいかによーできているかが分かると思います。
 メーターとかはエッチングの方が実物に近くできるのでしょうが、「ガラスが入っている」という演出は
タミヤらしいね。
 あと、パネルの彫刻とかはプラの方が絶対有利でしょう。

 操縦桿のコードは、さかつうの曲げやすいコードを使用。糸ハンダか何かなんでしょうが、結構高い。
 でも、こいつはお勧めです。パイピングがリアルにならないと悩んでいる人は是非!

 実物は3本ですが、見た目を考えて太めのもの2本に。
 ディテールアップ禁止! のはずだったんだけど、早くも破っている。
 まあ、目立つところだけ、ということで。
 こうして実物と比べていると、計器板とかにもうちょっとパイピングを追加したくなるね。

 まだ途中だが、我慢しきれず胴体に仕込んでみる。

 スピットコクピット2

 スピットコクピット

 サイドパネルはまだまだこれから。

 何か順調に進んでいるようにみえるが、足元のペダルと主計器板の床板パーツの接着が甘く、フロアーパネルのF44にはまりづらくなってしまって大あわて。日曜の昼下がりに汗だくになりながら微調整、ということもあった。
 ひとつひとつのパーツは吸い付くようにぴったりはまっていくので、安心しているとこういうことになる。

 実際につくっている人向けのアドバイスとしては、工程6を終えたところで接着剤に完全に乾かないうちに、F44との合わせをきちんと確認する、ということでしょうか。あと、パーツはある程度くみ上げてから塗る方が楽です。コクピット内部色はミスターカラーの特色(ファルケのボディカラー指定色)を使っているけど、塗りやすいムラになりにくい色です。

 ちなみに私は塗装の時には、横山先生と同じくエアブラシ用のリターダー入りシンナーを使っています。
 これでムラにならん。
 乾燥時間の遅れは無印良品の送風機をパーツにあてれば一発解消、ですな。

 このへんのことは、この本に全部載っています。ブログの常連さんにとっては当たり前だの常備品ですが、たまにネット検索で来られる人もいるので、この機会に紹介します。すべてのジャンルのモデリングに役立つ実用情報がめいっぱいつまっています。効率的にかっちょいい模型をつくりたい人のためのバイブルだな。

 
横山宏Ma.K.モデリングブック横山宏Ma.K.モデリングブック
(2006/12)
横山 宏

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 このタミヤのスピット、CADの導入以来、高まる一方の部品精度によって生じるアドバンテージを、組み立てやすさではなく「実物にできるだけ近いパーツ構成に基づくリアルな再現」の方に活かす方針をとっている。
 そのためパーツによってはちょっとした接着のズレがコクピット全体、コクピットと胴体の合わせ、さらにはエンジンと胴体の合わせ・・・、と言う風にどんどん広がっていき、全体の完成度を著しく下げることになりかねない。

 まあ、あれですね。蝶の羽ばたきによる大気の乱れが最終的にハリケーンの発生にもつながりかねないという「バタフライ効果」を実感できますな。

 つくっていて、何かと緊張を強いられるキットです。おおらかな昔のキットがちょっと懐かしくもなる。

 零戦はそれほど神経質じゃなかったけどなあ・・・。
 やはり空冷エンジンと水冷エンジンの違いか。それとも、設計思想の優劣に因るものなんですかね。


 とはいえ、ディテールの出来がすごくいいので、ついつい手を入れたくなっちゃう。青年の心をときめかせてくれる秀逸なキットであることは間違いない。
 ちなみに、操縦席後部のキャノピー越しによく見える部分にもパイピングをしてあります。
 そろそろフィギュアにもとりかからないといかんね。 
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期待値は高かったが・・・ ロータス79 モデルグラフィックスの特集記事

 今月のモデルグラフィックス8月号はタミヤとハセガワのロータス79特集。
編集者あさのまさひこ氏は以前から、ロータス79の1/20キットを渇望していることを繰り返し公言してきた。そのあさの氏が自ら手がけた特集はどんな内容か。大きな期待を抱きつつ手に取った。



Model Graphix (モデルグラフィックス) 2010年 08月号 [雑誌]Model Graphix (モデルグラフィックス) 2010年 08月号 [雑誌]
(2010/06/25)
不明

商品詳細を見る


  主なトピックは
①タミヤとハセガワの製作記
②タミヤキットを使った工程ガイド
③タミヤとハセガワのキット徹底比較
④タミヤ1/20 ロータス78の製作記
⑤小倉茂徳氏による実車解説と、「F1チームと模型会社との関係、今昔」についてのエッセイ
⑥タミヤとハセガワの開発者インタビュー

 それぞれの記事はあさの氏らしい手堅さでまとめられ、作例、小倉氏の解説とも完成度は高い。インタビューも、やや強引にストーリーをつくろうとするいつものあさの氏のスタイルだが、漫然と質問し、語り手の言い分を機械的に連ねていくだけの記事よりも遙かに好ましいことは間違いない。

 だが、構成的にはほぼ予想通り、というか、驚きのない特集だったことは否めない。「ここまでやるか!」というあさの氏の一世一代の狂いっぷりは感じられず、「あさの氏だったらこういう構成になるだろうな」という予想をよい意味で裏切ったとは言い難い。
 プラスアルファーの車種も「ロータス78はやるだろうな」と当方は予想していたから、そこで止まってしまったのは正直残念だ。

 唯一、作り手のキレ味を感じたのは表紙。ロータス79のマーキングに使われた色を忠実に再現して雑誌のロゴに用いることで「本来クリーム色のロゴが、黒地の上に置かれることで金色に見える」という視覚のマジックを、表紙上で見事に再現してみせた。いかにもあさの氏らしいトリッキーさだった。

 今回の特集に一番欠けていたのは、若い読者層に「ロータス79ってかっこいい! 作ってみよう」と思わせるための仕掛けだったと思う。

あさの氏はインタビューの前ふりで、「ロータス79が当時キット化されなかったことが、なぜ自分たちの世代にとってトラウマになったか」という事情については詳細に語っている。だが、最も肝心な「ロータス79の実車はなぜ、そんなにまで輝かしい存在だったか」ということについては、ほとんど触れていない。

 78年のレースシーンがどんなものであったか。どんなにすごいドライバーやチームがいたか。その中で79はどんな圧倒的な活躍をしたか。二人のドライバー、アンドレッティとピーターソンがどんなに個性的なキャラクターだったか。ピーターソンの悲劇的な最期はどのようなものだったのか。
 
 私が編集者だったら、こうしたことをイラスト、マンガを盛り込みつつ、分かりやすく説明するコーナーを必ず設けていたと思う。
 要するに「ロータス79をキャラ立ちさせてやる」ということだ。男の子がプラモをつくるには、やはりストーリーが必要なのである。

 ロータス79の伝説を共有している人だけにメッセージを送るのでは、極論すれば同人誌のノリとさして変わらない。一般書店の店頭に並ぶメジャー雑誌の巻頭特集には「門外漢を呼び寄せ、パイを拡大させるための仕掛け」が常に必要なのだ。


 もうひとつ、モデル製作上の実用性という面で不満なのが、実車資料がないことだ。実車の取材写真を掲載するのは版権上の問題などで困難なのかもしれないが、ならば最低限、入手しやすい資料のリストとその使用価値について簡単なコメントを付するべきだった。
また、各GPごとの仕様の違いにも言及して欲しかった。特集の記事中で「各GPの細かな違いを再現するのは今やF1考古学」としているぐらいなのだから。

 もしかしたらすでに「クローズアップ&ヒストリー ロータス79」の製作が既に進んでいて、こうした情報の出し惜しみをしたのかもしれない。(こういう楽観的な夢想も悪くはない)。あさの氏には是非、前記書籍の企画・出版を主導し、リベンジを果たしていただきたいものだ。


 あー、あと最後にメーカーに向けてオレの魂の叫び。「1/12でロータス79、出してくれえっ!!!」。
オレにとってのF-1は1/12。あの圧倒的な存在感こそが、魅力のすべてなのである。

spitfire with a vengeance その2 まずはエンジン

 先週、知人(75歳のじいさん)に誘われて、スウェーデンの合唱団のコンサートに行ってきた。
 そのトリのプログラムがプーランク作曲の「カンタータ 人間の顔」という曲。
 プーランクと言えば、20世紀前半のフランスで軽い音楽書いた人(サティみたいな感じね。サティのジムノベディはテレビでよく使われているので、曲名を知らなくても大抵の人が耳にしたことあるはずです)ぐらいの認識だったけど、実は1963年までご存命。
 しかもこの曲は、ドイツ占領下のフランスでレジスタンス運動を素材に書かれた怨念たっぷりの作品・・・
 歌詞はこんな感じ。

「世のあらゆる春のうち この春は一番忌まわしい春だ」
「うたいながら修道女らは歩む 虐殺の広場を清めに」
「処刑を受ける者 おまえ 私の忍耐、私の肉身よ 用意せよ復讐を、私の蘇る床に」
「愛し合った肌の上に 友人たちの額の上に 私は書く おまえの名を お前の名は〈自由〉」

 ねえ、相当キテますでしょう。
 しかもこの曲、占領下のフランスでは演奏できず、初演はイギリスのBBCシンガーズだったそうです。
 これってまさに「自国の機体ではなく英軍のスピットファイアで戦った自由フランス軍」のノリじゃん!!


 亡命し、イギリス軍の走狗に身をやつしてまでも、ドイツへの復讐の一念でスピットファイアを駆ったフランス人パイロットたち・・・。
 彼らの思いはまさにこんな感じだったんだろうなあ、と妄想が渦巻いたところで、プラモ製作のモチベーションのゲージもマックスに振り切れ、遂にスピットファイア製作スタートであります!
(モデラーは感動すると模型をつくるのだ)


 製作のポイントはこんな感じ


 ①このキット最大のウリのカウリング脱着はぜひともピシッと決めたい(模型誌の作例でも失敗例が・・・)
 ②限られた製作時間で完成までもっていくため、ディテールアップは原則なし。その分全体塗装と仕上げに力を注ぐ
 ③パイロットはやっぱり乗っける(コクピットのディテールが見えなくなるのはさびしいけど)
 ④機体はもちろん、以前のブログで取り上げたデニス・ブーダール機とする。

 まずはエンジンから。
 色々ウンチクたれたいことも多いのですが、とりあえずきょうは画像のみで。

 スピットエンジン1

 スピットエンジン2

 ちなみにタイトルは「激しいヒステリー女」というのが表面の意味。ウラの意味はもちろん「復讐のスピットファイア」です。 

 

ストライクバルキリーへの道その3 大迫力だねえ

 好調連載、「スタジオ27のキットを成仏させてマックスのストライクバルキリーをつくるbyディアス」
 今回はこんな感じです。

 ストライク3

 いやー、燃える燃える燃える!!
 やっぱりバルキリーはスーパーパックつきに限るなあ!!(私見)
 しかも48とあって画像からもすごい迫力が伝わってきますよ。
 
 むかーし、ホビージャパン関係のコンテストで48ストライクをフルスクラッチした人がいて、すげーうらやましかったことを思い出しましたよ。

 あと、ワンフェスではしにもぼうにもかからないGKを入手したことも・・・

 ディアスさんによると、「合いはいいけどすげー重い!!」ってことで補強が制作の鍵になりそうです。
 あと、制作のモチベーションを保つため並行して塗装作業も始めたそうです。
 こりゃ、まじで6月中に完成か!?

ストライクバルキリーへの道 その2

 ディアスさんのストライクバルキリー、順調に進んでおります。

 スタジオ27との比較

 ※画像をクリックすれば全部見られます。

 ディアスさんのコメントは以下の通り。

『比較検討用にサクッと仮組してみましたぞスタジオ27

結論から言うと・・・やっぱムリッス。

ハセガワのキットはニッパーと少しの接着剤があればすぐカタチになりますが、スタジオ27のキットはたっぷりのパテと無限大の根気が必要のようです。
ただスタジオ27のふくよかなラインの機首、イカす形状のコクピットとパイロットは棄てがたい。むー悩ましい。
とりあえず当初の計画通りパーツ取りしてハセガワキットに使います。
もったいないお化けが出そう・・・』


 よかよか、ディアスさん。キットを死蔵している方がもっともったいないお化けが出るよ。
 あー、オレからのリクエストですが、できれば映画には登場していなかったが、実は存在していたはずの「マックス専用のVF1Sストライクバルキリー」にしてほしいなあ。
 キャノピーは当然バブルの方でね。
 昨晩、影響されて久々に「愛 おぼえていますか」みちゃったよ。何度みてもこの映画の戦闘シーンと女性キャラは神レベルだなあ。オタクの秘孔をケンシロウレベルの精確さで直撃しておるよ。


 ストライク製作途中1

 で、ディアスさんは昨晩の段階ですでにここまで進んでいるとのこと。6月中には完成させたいそうです。

 あと、これまでの作品の画像も大きいのを送ってくれたんで載っけさせていただきます。
 横長画像をどうすればきれいにアップできるのかよく分からんので、こんな感じでごめん。
 クリックすれば全容が見られます。

 ディアスガウォーク
ディアスファイター
ファイター&ガウォーク

 ディアスさん、引き続きがんばってくだされ!
 あ、それから反応弾もちゃんと搭載してねー!



 

ファルケ変化

 昨秋、ひさびさの完成品としてファルケをつくった。
 もちろん、横山先生の「マシーネンクリーガープロファイル 1」にどーんと影響を受けて、ほとんどそのままマネしたのである。一つの問題を除いて・・・
 
ファルケ元 001
ファルケもとアップ

 そのひとつが何か、ちゅーと、冬季迷彩の白色にハンブロールエナメルを使ったんである。
 ご存じのようにハンブロールはすごく隠蔽力が強い。白がムラムラになっちゃうのを嫌ったわけだが、横山先生のファルケはむしろ、ラッカーの透明感、というか隠蔽力の低さを逆に利用して、色の深みを出していたんだねえ。
 もうひとつ、ハンブロールのつや消しはホントつやがガビガビに消えちゃって、落雁みたいになっちゃうのである。

 そんなわけで、できたものの、うーん、イメージが違う、と思い、時々塗り直してはいたのだが、塗れば塗るほどなんかダメダメになっていくような気がしていたのだった・・・

 ところが先日、ふとひらめいた。いっそ、ハンブロールで塗っているメリットを生かせばよいではないか!
 アドバンテージその1→エナメルで塗っているから下地の色はまったく犯されていない
        その2→塗膜がやたら強いので、思い切ったことがやれる。

 そんなわけで思いつきでいじってみた結果がこれ↓

 ファルケ改
ファルケ改アップ

 400番の耐水ペーパーで塗料を引っぺがすという荒業!
 下地のグリーンや黒や銀がいい塩梅に見えている・・・かなあ。

 何かばっちくなっただけのような気がする。

 ただひとつよく分かったこと。
 オレは模型はツヤありが好き!

ストライクバルキリーへの道

 前回の記事のコメントで、ディアスさんに「スタジオ27のストライクバルキリーつくって!」とお願いしたら、「これで勘弁して」との言葉と共に、ディアスさんからこんな画像が送られてきた。

 ストライクバルキリー

 これはつまり、スタジオ27のスーパーパックを使って、ハセガワ48をストライク(スーパー)バルキリーにするってことですね、ディアスさん!!!

 画像見る限り、思ったより合っていますね。スタジオ27のスケールが正確だったってこと!?
 これはとっても楽しみですね!
 ブログで進捗状況を逐次報告したいのでディアスさん、これからもよろしくお願いします。
 ハセガワから発売される前に、是非完成させてくださいね。


 あと、前回紹介できなかったガウォーク・ファイターの画像も送っていただきました。

 ガウォーク・ファイター


 一つの製品をここまで堪能してもらえて、ハセガワさんも本望でしょう。

 これでバトロイドができたら、昔アリイから発売されていた4段変型パックの48版が完成だねえ、ディアスさん(悪魔の囁き)。
 ファイター形態のパーツを全部そのまま生かして、思い切り人型からはずれたバルキリーをつくるのもも面白そうですな。

バルキリー!!

 本ブログでコメントいただいているディアスさんに「バルキリーの画像送って!」とおねだりしたら、早速応えていただきました。
 これがまたすげー!

 ディアスさんのバルキリー

 すでに48で3機完成させて4機目製作中だそうですが、画像に写っているうち1機はガウォークじゃありませんか!
 ディアスさんによると他に1機、足だけガウォーク状態のが完成しているそうです。
 改造の技術もさることながら、適度のウェザリングが醸し出すリアリティーがすばらしいです。
 ディアスさんには是非、ウェザリングを含めた塗装のやり方を解説して欲しいものであります。
 コメントでよろしくね。

 ベースはプロメテウスの甲板をイメージしたとのこと。
 こいつはもう一踏ん張りしてもらって、テレビ版のオープニングシーンを再現して欲しいもんですね。

 惜しむらくは、携帯で撮影したらしき画像サイズがあまりに小さいこと。
 もっと大きい画像で送ってくれたら早速再掲載するのでディアスさん、是非よろしくー!! 
 

spitfire with a vengeance その1 デニス・ブーダールって誰や?

 先日、西山洋書でこんな本、というかデカール集を買った。

 カゲロー本1

 KAGERO(陽炎?)というポーランドの出版社から出ているスピットファイア20機分のカラープロファイルに1/32、1/48、1/72用のデカールがついているもの。
 デカールの質も良さそうだけど、何よりもカラー側面図のレベルが秀逸!
 実機写真をベースにしつつ、ややディフォルメ気味のウェザリングなども入っていて、タミヤ1/32に立ち向かうパワーを与えてくれる。
 中でも、ぐっと来たのがこの機体。

 カゲロー本2

 排気や油の汚れがものすごく、そうとうくたびれた機体に、いかにも「急ごしらえで描きました」という感じのよれまくったインベイジョンストライブ(黒白帯のことね)。うーん、何ともセクシーですなあ。

 ぜひとも実機の写真もおがみたいところですが、この本の唯一最大の弱点がベースになった写真がまったく掲載されていないこと。
 ちなみにパイロットは自由フランス空軍のエースでDenys Boudardとのこと。
 ネットで探してみたが、機体の画像なんて全然見つからなくて、ご本人のポートレートだけがやっと見つかった。

 デニス

 なかなかかっちょいい兄ちゃんである。ちなみに2005年まで存命だったようだ。
 背景のスピットも相当くたびれているけど、プロファイルの機体とは別機。外人部隊だけあって、お古の機体ばっかり回されていたんですかねえ。
 名前は「デニス・ブーダール」って読むみたい。知っている人は是非情報をお願いします。
 ドイツ機、特にドーラなんぞは○○の穴まで調べたがる人がウヨウヨいる中で、イギリス機はやっぱり冷遇されているなあ。

 ちなみにこのプロファイル集、ポーランド人部隊の機体が多いのは当然としても、他はチェコ、カナダ、イスラエル、ニュージーランド人などが操った機体で、イギリス人パイロットの機体はゼロ。ネットでイギリス人が怒っていたけど、いかにイギリス空軍が外国人をうまく使ったか、という証しでもある。

 私の好きな映画「ダークブルー」は、チェコ義勇軍のスピットファイア隊の物語。
 劇中、英語のレッスンをさぼろうとするチェコ人パイロットに対して、ドイツ軍に家族を奪われた教師の女性が一言。「私はあなた達に英語を教えることでナチスと戦っているの。私の戦いを邪魔しないでちょうだい」
 まさにジョンブル魂だね。(女性だけど)
 
 とにかくこの機体、是非つくってみたい! というわけで、現在頭の中はスピットがぶんぶん飛び回っています。
鍾馗、クレーテと三つ掛け持ちになるのかなあ・・・  

かっちょいいなあ


 さて、今回のお題はモデルグラフィックスの編集部におじゃました時に、梅本弘さんに見せて頂いた鍾馗の画像である。

  梅本鍾馗

 詳細はスケールアヴィエーションのバックナンバーを参照のこと。
 梅本さんの鍾馗、確かに仕上げは荒い面がある。売りである外板のへこみ表現も実機と比べ極端すぎる、との批判もあるだろう。
 だが、この作品には「模型を通じて何を表現したいか」という明確なイメージがある。
 圧倒的なエンジンパワーが生み出す旋回時の強烈な横Gを受け、たわむ機体。Gに抗い必死に機体をコントロールしようとするパイロット。この飛行機は明らかに「生きている」のだ。

 南青山にあるミュージアムモデルの専門店にたまに足を運ぶが、数十万~数百万円という値段のことは別にしても、正直欲しいと思ったことはない。飛行機の「ハリボテ」「はく製」という印象がぬぐえないのだ。
 もちろん、ミュージアムモデル的なアプローチにリアルさや価値を見いだす人も多いだろうし、私はそれを否定するつもりはない。趣味の世界で、他人の趣味や好みを否定するのは厳に慎まなければならない。

 だが、「表現としての模型」というテーマも、特にエアモデルの分野ではもっともっと突き詰められてよいのではないか。

 本当によくできた縮尺模型には実物を超えた凄みがあると思う。情報を取捨選択し、再構成し、凝縮することで、存在感までが凝縮されるからだ。

 模型が「実物の模造品」だけで終わってしまってはつまらない。

クレーテその1 言われた通りやってみた

鍾馗を進めるはずだったのが、いきなり浮気である。
いやー、予定ではエンジンプラグを這わせるはずだったんですけど、あんまり代わり映えのしない作業をずっと続けると煮詰まっちゃうからねえ。
3Qのクレーテ、私にとってはすげーかっちょいいパッケージだけで文句なしに「買い」。
おまけに足の強化パーツもついているしね。 

1/20 マシーネンクリーガー クレーテ1/20 マシーネンクリーガー クレーテ
(2010/05/30)
Wave

商品詳細を見る

 
 製作開始前、こちらのアマゾンで「くーる♪みんと」さんのレビューを読んでいて、むかーし、初版のクレーテを作った時のくらい記憶が蘇った。
「なだらかな曲面で構成された砲塔部の組み立てが、実は初心者の鬼門でもあります」

 当時の私も、確かに砲塔が段差だらけになっちゃって、途中で放り出したのである・・・

 そんなわけで、今度はみんとさんのアドバイスの通り、やってみた。
「問題の砲塔ですが、先ずはa2(砲塔下部)にb13を接着、整形して裏側にプラ材で補強しておくと良いです。
組み立て中に応力が加わり曲がる事があるからです」
 それが下の画像。

 プラ版で補強

 瞬間接着剤で1㍉プラ板の細切りをくっつけただけです。
 それで、うまく行ったかというと・・・

 プラ版で修正

 砲塔の上部にはできるだけ隙間をつくらないようにしたら、ご覧のように左下~側面の部分に矛盾が集中してしまいましたとさ。しょうがないんで、プラ板、プラぺーパーを貼り付けて修正。瞬間接着剤をたらしこんで、180番のペーパーでがしがしヤスリ倒しました。
(みんなやっていると思うけど、プラ版に両面テープで紙ヤスリを貼っておくと便利だよー)

 これはキットのせいではなく、まず間違いなく私の接着技術がいい加減なせいです。
 このブログのポリシーとして、失敗は包み隠さず報告する、というのがあります。
 なぜなら「他人の不幸は蜜の味・・・」だからではなく、「うまい人がうまくつくるのをボーっとみている」よりも「下手っぴが下手なりに一生懸命つくっている」ところを見せる方がみんな元気になるし、自分も手を動かす気分になると思うからです。
 うーん、自分の恥をさらすのも、世のため人のためなのだなあ。

 結局、こうなりました。

 クレーテの砲塔

 一部に残っている銀色は、修正の塩梅を確認するために塗ったもの。やすりがけで相当力を入れたんだけど、プラ版補強のせいでびくともしなかった。これはホントお勧めの工作です。要求されるスキルはゼロだしね。
 で、まあ、紆余曲折ありましたけど、すべらかな曲面の砲塔になりましたとさ。
 うん、よかった。昔日のリベンジもできたし、これでクレーテ製作のヤマはすでに越えたね。できたも同然じゃ。ガハハ!

 みんとさん、まず100%読んでいないと思うけど、本当にどうもありがとう! 
 

鍾馗制作中!

 生き生きした模型をつくりたいと思う。
 傷一つない、ムラひとつない清潔な模型には関心がない。
 整備兵が、パイロットが、搭乗員が、汗と血にまみれて格闘した。
 生き延びるために必死で思いを込め、操った。
 そんなことが手に取る人に自然に伝わってくる、リアルで武骨でぬくもりのある模型をつくりたい。
 高荷義之画伯のアートのような、松本零士先生の戦場マンガに登場するメカニックのような雰囲気の模型をつくりたい。
 ずっとそう思い続けてきた。

 で、現在格闘中のお題がハセガワ32の鍾馗である。
 スケールアビエーション誌の表紙になった梅本弘氏製作の鍾馗にガツンとやられ、外板のへこみを再現しようとしている。リベッティングも一部行っているが、もう少し目立たせたい。


100603鍾馗制作中1
100603鍾馗制作中2アップ

 もうひとつのイメージソースが、写真集「鍾馗戦闘機隊」だ。
鍾馗戦闘機隊〈2〉陸軍戦闘隊の総本山 明野陸軍飛行学校小史鍾馗戦闘機隊〈2〉陸軍戦闘隊の総本山 明野陸軍飛行学校小史
(2009/08)
伊沢 保穂

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鍾馗戦闘機隊―帝都防衛の切り札・陸軍飛行第70戦隊写真史鍾馗戦闘機隊―帝都防衛の切り札・陸軍飛行第70戦隊写真史
(2008/12)
伊沢 保穂柴田 一哉

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 同シリーズの「飛燕戦闘機隊」と並び、大戦中の日本機の「生きた姿」をこれほど鮮明に捉えた写真集は他に類をみないだろう。
 ことに、夜間出撃シーンの外板のたわみや油汚れの細部まで映し出された大判の写真は、私の魂をぐらぐら揺さぶる迫力がある。
 少しでもこれを再現するべく、プロペラをモーターで回し、前照灯も光らせる予定だ。

 この写真集を見ていてはっきり感じるのは日本陸軍機の無塗装銀の独特の雰囲気だ。
 米軍機のようなギラつきはほどんどなく、フラット系と思えるほどのにぶく白っぽい輝きだ。
 画像はグンゼの8番を平筆で試し塗りしたものだが、これでも輝き過ぎなぐらい。
 どうやって再現しようか。
 この試行錯誤がまた面倒くさくも楽しいのである。
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越後屋ひろぽん

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